股関節の痛み

こんな症状ありませんか?Symptoms

  • 立ち上がる時や、歩き始めに股関節が痛む
  • 階段の上り下りで、足の付け根がズキッと痛む
  • 靴下を履く時や、爪を切る時に足が曲がりにくい
  • あぐらをかいたり、足を組んだりすると痛い
  • 長く歩くと股関節やお尻がだるく、痛くなる
  • 左右で足の長さが違うような違和感がある

股関節の痛みの種類Medical Services

大腿骨頭壊死

大腿骨頭壊死とは、太ももの骨の最上部にある
球状の骨頭(股関節の骨)へ行く血流が低下し、
骨の組織が壊死してしまう病気です。
「壊死」という言葉から骨が腐るイメージを持たれがちですが、
決してそうではなく、骨が脆くなって潰れてしまう病態を指します。
初期の段階では壊死が起きても痛みはなく、
骨頭が体重を支えきれずに圧潰(潰れること)した瞬間に、
突然激しい痛みが現れるという特有の進行パターンを持ちます。

大腿骨頭壊死の症状

初期は無症状ですが、骨頭が潰れると突然、股関節の付け根やお尻、太もも、膝のあたりに激しい痛みが走ります。
歩行時や階段の昇り降りで痛みが強まり、進行すると股関節の動きが制限され、足を引きずるようになります。

大腿骨頭壊死の原因

はっきりとした原因が分からないもの(特発性)は指定難病とされていますが、リスク要因は判明しています。
過去の治療による大量の「ステロイド薬の服用歴」や、日常的な「アルコールの多量摂取」が深く関係しています。

大腿骨頭壊死の治療法

年齢、骨の潰れ具合(圧潰の程度)、日常生活の活動度に合わせて治療を選択します。

保存療法(比較的軽度・高齢の場合)
壊死の範囲が狭く骨頭が潰れていない場合は、杖を使って股関節への荷重を減らし、
消炎鎮痛剤で痛みをコントロールしながら経過を見守ります。
手術療法(根本的な治療)
痛みが強く進行している場合は手術を検討します。
自身の骨を残す「骨切り術」や、傷んだ関節を人工のものに置き換えて早期の歩行復帰を目指す
「人工股関節置換術」などがあります。

まとめ

大腿骨頭壊死は、早期に発見して骨頭の変形を防ぐ、あるいは適切な時期に治療を行うことが大切です。

  • ステロイド服用歴や飲酒習慣があり、突然股関節が痛み出したら受診
  • 適切な治療により、痛みの軽減や歩行機能の改善が期待できます

股関節の長引く痛みや違和感がある方は、ぜひ当院へご相談ください。

変形性股関節症

変形性股関節症とは、股関節のクッションである軟骨が
長年の負担によってすり減り、骨同士が擦れ合って変形し、
強い痛みや動きの制限を引き起こす病気です。
特に中高年の女性に多くみられます。
日本では、生まれつき股関節の受け皿が浅い「発育性股関節形成不全」の
後遺症から発症するケースが大半を占めます。
進行性の病気ですが、早期に適切な治療やリハビリを始めることで、
軟骨のすり減りを遅らせ、痛みをコントロールできます。

変形性股関節症の症状

初期は、立ち上がりや歩き始めに足の付け根(股関節)に鈍い痛みを感じます。
進行すると痛みが慢性化し、靴下が履きにくい、爪が切りにくいといった可動域の制限が生じ、
左右の足の長さに差が出て足をひきずるようになります。

変形性股関節症の原因

主な原因は、骨盤の受け皿が浅い「臼蓋(きゅうがい)形成不全」などの先天的な骨格の要因です。
これに、加齢にともなう軟骨の質の低下、体重の増加、日常的な負荷が積み重なることで、軟骨の摩耗が徐々に進行します。

変形性股関節症の治療法

関節の変形度合いや日常生活への支障に合わせて、最適な治療を選択します。

保存療法(初期〜中等度)
消炎鎮痛剤の内服や関節内注射で炎症を抑えます。
同時に理学療法士がリハビリを行い、股関節まわりの筋肉(臀筋など)を鍛えて関節への負担を減らし、
体重管理の指導も行います。
手術療法(進行期〜末期)
痛みが強く歩行が困難な場合は手術を検討します。
傷んだ関節を人工のものに変え、痛みの改善と早期の歩行復帰を目指す「人工股関節置換術」などがあります。

まとめ

変形性股関節症は慢性の病気ですが、適切なセルフケアとリハビリで進行を遅らせられます。

  • 「足の付け根が痛む」「股関節が開きにくい」と感じたら受診する
  • 股関節を支えるお尻の筋力を維持し、体重が増えすぎないよう意識する

股関節の痛みでお困りの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。

大腿骨頸部骨折

大腿骨頸部骨折とは、太ももの骨の付け根(骨盤とつながる球状の
骨頭のすぐ下の細い部分)に起こる骨折です。
骨粗鬆症によって骨が脆くなった高齢の方、
特に女性に非常に多く発生します。
この部位は関節の内部にあたり、血流が乏しいため骨が
非常にくっつきにくい(難治性)という大きな特徴があります。
放置すると寝たきりの原因となるため、
速やかに適切な診断と治療を行う必要があります。

大腿骨頸部骨折の症状

転倒した直後から、股関節の付け根(足の付け根)に激しい痛みが生じ、立ち上がることや歩くことが完全に不可能になります。
寝た状態で足を動かそうとするだけでも激痛が走り、骨折した側の足が外側に開いてしまうこともあります。

大腿骨頸部骨折の原因

主な原因は、骨粗鬆症による骨強度の低下と、日常生活の中での「転倒」です。
ベッドからの転落や、自宅のわずかな段差でのつまずき、滑って尻もちをつくといった、
若い人であれば打撲で済むような軽い衝撃で骨折してしまいます。

大腿骨頸部骨折の治療法

寝たきりによる認知症や心肺機能の低下を防ぎ、
早期に離床(ベッドから起きること)するため、基本的には「手術療法」を行います。

手術療法(骨折の状態に合わせて選択)
骨のズレが少ない場合は、金属のネジやプレートで骨を固定する「骨接合術」を行います。
骨のズレが大きく修復が難しい場合は、傷んだ骨頭を人工の金属に変える「人工骨頭挿入術」を行います。
早期リハビリテーション
手術の翌日など極めて早い段階から車椅子への移動や歩行訓練を開始し、筋力低下を防ぎます。

まとめ

大腿骨頸部骨折は、高齢者の寝たきりを防ぐために、一刻も早い治療とリハビリが肝心です。

  • 高齢の方が転倒し、腰や足の付け根を痛がって歩けない場合はすぐに受診する
  • 骨折を未然に防ぐため、日頃から骨粗鬆症の検査と治療を行っておく

当院では、地域の医療機関と連携し、迅速な対応を心がけております。

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